【2020年8月】(第156号)

8月は夏休みの季節、夏休みにはご家族と夜空の暗い場所に出かけられ、ゆっくりとスターウォッチングをされてはいかがでしょう。
今年は、コロナウィルスの関係で各地で開催されている夏の星空観望会も中止となるケースも多く、観望好期である木星・土星・火星などの惑星を天体望遠鏡で見るチャンスも少なくなるという状況が考えられます。そこで、望遠鏡を使わず夏の星空を眼視でウォッチングされてはいかがでしょう。天頂付近には、旧暦の七夕(8月25日)彦星と織り姫星が天空に広がる天の川を挟んで見ることができます。さらに、南に目を向けますと、大きく流れこむ天の川を挟み、夏の代表星座である「さそり座」や「いて座」を楽しむことができ、その「いて座」の東側には木星の巨光が輝き、そのそばには少し暗いですが土星が輝いております。明るいですので簡単に見つけることができます。そして、ずーと東に目を移しますと、「うお座」には10月6日最接近となる赤く輝く火星も楽しむことができます。星座早見盤を活用し、自分の目でスターウォッチングを楽しんで下さい。
さて、8月の星空ですが、8月10日未明に東南東の空で、先ほどおしらせいたしました-1.3等の火星が月齢19.9の月と接近します。7倍程度の双眼鏡を活用すると眼視とは違った月の形(海などの区別などがはっきりします。)と火星が楽しめます。また、8月13日の朝方の東の空では明けの明星金星が西方最大離角となり、16日には-4.3等の金星と月齢26.1の細い月が接近します。金星の輝きは圧巻でとてもきれいです。是非ご覧になってください。
8月12の深夜に「ペルセウス座流星群」が極大となります。今年は、月齢22.9の下弦の月が夜半ごろに昇ってきますのでそれまでに観察して下さい。
(みぞかみ よしひろ)

【おりひめ星(左上)と ひこ星(右上)と間を流れる天の川】

【2020年7月】(第155号)

宵の空、うしかい座の1等星アルクトゥルス、おとめ座の1等星スピカ、しし座の2等星デネボラを結ぶ春の大三角は西の空へ移り、かわって東の空には、こと座の1等星ベガ、わし座の1等星アルタイル、はくちょう座の1等星デネブを結ぶ夏の大三角が天の川をまたいで昇ってきています。そして、その両三角を結ぶ中央天頂付近には、夏を代表する星座ヘルクレス座を見つけることができます。このヘルクレス座にはボール状に星が集まっている大型球状星団「M13」が見られ、キラキラと輝く星の群れる姿は一押しでとても美しいです。機会があれば大口径の望遠鏡でご覧になってください。
7月の星空ですが、南の空には7月14日には木星が21日には土星がいて座で衝となり二大惑星が観望好期を迎えます。ぜひ、望遠鏡で木星の縞模様や土星の開いた環をじっくり観察なさってください。また、7月23日の朝方、東北東の低空で水星が西方最大離角を迎え、観望のチャンスとなります。双眼鏡を活用して明け方の空を根気よく探してください。難易度は高いですが、見つかれば最高の満足感が得られること間違いなしです。
7月17日未明の東の空では、おうし座の1等星アルデバランとヒヤデス星団付近に金星と月齢25.5の細い月が接近する天体ショーが見られます。デジカメで撮影されても楽しいですよ。
(みぞかみ よしひろ)

【球状星団 M13】

【2020年6月】(第154号)

6月は、21日が夏至となり1年中で夜が最も短く、そして、中旬には梅雨入りというスターウォッチングにとっては残念な季節となります。しかし、梅雨の晴れ間などには以外にも透明度の良い美しい星空を見ることができますのでチャンスを逃さないようにウォッチングしてください。
宵の頃、星空を見ますと、ひしゃくの形をした北斗七星からうしかい座の1等星アルクトゥルス、おとめ座の1等星スピカまでを結ぶ春の大曲線や、アルクトゥルス、スピカ、そして、しし座のしっぽの部分の2等星デネボラを結ぶ春の大三角を見つけることができます。これらの星座も併せてウォッチングなさってください。
さて、6月の星空ですが、6月9日の未明には南中する木星(-2.6等)、土星(0.3等)と月(月齢17.0)が接近し、13日には火星(-0.2等)と月(月齢21.0)が並ぶなどの天体ショーが見られます。
また、6月21日の夕方西の空では、夏至の太陽の一部が欠ける部分日食が見られます。大阪の食の始めは16:06、高度35.6°、食最大17:10、高度22.8°、食の終り18:07、高度11.7、最大食分0.537となっておりますのでぜひご覧になってください。(直接太陽を観察すると目を傷めたり、失明する危険性があります。必ず、日食グラスを使用するなど安全対策を取ってください。)
(みぞかみ よしひろ)


【2010年1月15日の部分日食】

【2020年5月】(第153号)

5月はゴールデンウィークなど休日が多いので、夜ふかしをしてスターウォッチングが楽しめます。
宵の頃、天頂を見上げますと、ひしゃくの形をした北斗七星が目を引きます。 この北斗七星おおぐま座とりょうけん座の境界付近、北斗七星一番柄の星のすぐ南側には大きな銀河と小さな銀河が仲良く手をつないでいるように見える大型銀河「子持ち銀河」が見られます。 とても特徴のある銀河ですので、ぜひ天体望遠鏡でウォッチングして下さい。
さて、5月の星空ですが、6日にはあのハレー彗星を母天体とする“みずがめ座η星流星群”が極大を迎えます。 今年は月齢13満月前の月明かりがあり、条件としては決して良くないですが夜明け前の南東の空、頑張って観測して下さい
5月22日の夕方西の空低空では-4.2等の金星と-0.6等の水星が大接近します。 水星を単独でみつけることは難しいですが、今回は金星のすぐ左側に輝いていますので双眼鏡で簡単にご覧になることができます。 24日には月齢1.7の細い月が金星の横に加わり、水星を含め三角形に並びます。双眼鏡、望遠鏡を活用し観察して下さい。 さらに、未明の南の空では、木星、土星そして火星も輝いておりますのでご覧になって下さい。
また、今年の4月から6月にかけてパンスターズ彗星がきりん座からおおぐま座へ移動しております。 地球との最接近は5月27日になり、光度は8等台と予想されております。 23日前後にはM81・82銀河に接近し、絶好の天体写真のシャッターチャンスとなります。ぜひチャレンジして下さい。
コロナウィルス対策は万全にウォッチングして下さい!
(みぞかみ よしひろ)

【子持ち銀河 M51】