水星をみよう

水星の日面通過


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【水星をみよう】
太陽系で一番内側の軌道を周る水星は、太陽に近いがゆえに意外と見るチャンスが少ない惑星です。
太陽から大きく離れないため、明け方の東の低空か、夕方の西の低空でしか見ることはできません。
そんな水星を見るためには、太陽から最も離れる、最大離角の時であれば、明け方の東の空(西方最大離角)か、
夕方の西の空(東方最大離角)で10度程度の高度に見えます。

【図1】地球と水星の位置関係と見え方
水星の日面通過
水星の日面通過とは、水星が太陽面を通りすぎてゆく現象です。
2006年11月9日の午前に起こる水星の日面通過は、約3年半ぶりに起こる現象ですが、
次回に日本で見られるのは26年後の2032年11月13日となります。
この珍しい天文現象を見逃さず、太陽面を通過する黒丸の水星をたのしみましょう。
★水星の日面通過の様子★
【図2】は、太陽面を水星が横切っていくときのおおよその位置を示したものです。
日本では、日面通過は太陽が地平線の下にあるころから始まっており、観測を始めるのは
日の出を迎え、なおかつ水星が地平線上に出てきたときからとなります。
視直径が32分角以上の太陽に対して、水星の視直径は10秒角(約194分の1)と小さいので
肉眼ではなく、双眼鏡や望遠鏡が必要になります。
安全な観測方法を読んで十分な知識と観測機材を用意して、絶対安全な観察方法で水星の日面通過を楽しみましょう。

【図2】水星の日面通過の様子
★水星の日面通過の起こるしくみ★
水星の軌道面は横道面(地球の軌道面)に対して約7度傾いているため、内合になるたびに
太陽と水星と地球が一直線に並ぶわけではありません。たいていは、太陽の北側か南側を水星が
通り過ぎていくことになります。
しかし、【図3】に示すとおり、水星が昇交点か降交点の位置に来たときに、内合を迎えると
水星の日面通過が観られることになります。降交点付近で内合となるのは5月9日頃、昇交点付近で内合と
なるのは11月11日ごろですので、水星の日面通過は、5月か11月に起こることになります。

【図3】水星と地球の軌道
★水星の日面通過の見え方★
日本では日面通過が始まってしばらくしてからの日の出となりますので、初めのうちは見られませんが、
午前9時過ぎまで長く続く現象ですのでぜひ時間を見つけて観測しましょう。

【図4】東京での見え方
★安全な観察方法★
黒い下敷き、サングラス、カラーフィルムの黒い切れ端は、目に悪い影響を与える赤外線を透過するために
使用してはいけません。
お勧めできる観察方法は以下の3つです。
1.太陽観察専用の望遠鏡・双眼鏡を使用する。
2.望遠鏡の接岸部の後ろに太陽投影版を取り付ける。
3.専用の減光用フィルタ(金属蒸着シート)を使用する。
★水星の日面通過の様子★
11月9日の水星の日面通過は快晴の下、太陽の前を通過する小さな水星を観測することができました。

【写真1】水星の日面通過の様子
【日時】 2006年11月9日8:10〜9:07
【撮影地】 猪名川町伏見台
【望遠鏡】 6cm屈折望遠鏡
【カメラ】 DMC-FZ7+LV25
【撮影条件】 ISO80 上段1/500秒(広角端) 1/25秒(望遠端)
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