天の川観測情報 |
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みなさんは、天の川をご覧になったことはありますか? 七夕の彦星と織姫が天の川の両岸に位置することを知っていても、実際にどこを どのように流れているか知らない方も多いのではないでしょうか。 天の川の光は非常に淡いので、空の暗いところでしか見ることはできません。 最近は防犯のために郊外でも、外灯が多く設置されるようになり、天の川を見ることが できる場所も少なくなりつつあります。 猪名川天文台のある、大野アルプスランドでは南東から南の空にかけては、大阪と神戸の 町明かりのため空がやや明るくなっているものの、それ以外は非常に透明度の高い暗い空が 広がっています。夏はもとより冬の天の川も楽しんでいただけます。 ![]() 【図1】猪名川天文台から見た天の川 ★天の川の正体★ 天の川は我々の太陽系が属する、銀河系を横から見たものです。 太陽系が、銀河系の中にあるということは、銀河系の断面である天の川は太陽系のまわりを ぐるりと一周して見えることになります。 特に夏の天の川が濃く見えるのは、夏の星座のいて座の方向が銀河系の 中心方向になるからです。我々の住む太陽系は、銀河系の中心から 3万光年離れたところにあるので、銀河系の中心方向には星がたくさん集まって見えます。 また、反対に、銀河系の外の方向を見ると、星の数が少なくなります。冬の天の川は オリオン座のあたりを流れていますが、あまりはっきりとは見ることはできません。 ![]() 【図2】銀河系の構造 ★銀河系の大きさ★ 銀河系の形は、横から見ると凸レンズ状、上から見ると渦巻き構造をしていると 考えれれています。銀河系の直径は約10万光年、中心部の厚みは1万6千光年あります。 我々の太陽系は、中心からおよそ3万光年離れたところに位置しています。 ![]() 【図3】銀河系の大きさ ★天の川観測表★ 天の川の光は非常に淡いので、空の暗いところでしか見ることはできません。 また月明かりがあると見えにくくなってしまいます。 天の川を観るなら以下の○のついている期間を参考にしてください。(2018年) 7月 6日(下弦):○ 7月13日(新月):○ 7月20日(上弦):× 7月28日(満月):× 8月 4日(下弦):○ 8月11日(新月):○ 8月18日(上弦):× 8月26日(満月):× |