月食がおこるわけ

'18年 1月31日皆既月食
'17年 8月 8日部分月食
'15年 4月 4日皆既月食
'14年10月 8日皆既月食
'12年 6月 4日部分月食
'11年12月10日皆既月食
'11年06月16日皆既月食
'10年12月21日皆既月食
'10年06月26日部分月食
'10年01月01日部分月食
'07年08月28日皆既月食
'05/10/17部分月食の姿
今後の月食スケジュール


|
【月食がおこるわけ】
満月は、地球から見て太陽の反対側に月がやってきて、月の太陽に照らされている面が完全に地球を
方に向いている状態です。地球の後ろには地球の影が伸びており、その影の中を満月が通過するときに
月食が起こります。

月食のおこる仕組み
月の一部が地球の影に入る現象を部分月食、月が完全に地球の影に入ってしまう現象を皆既月食と言います。
地球の影に完全に入ってしまっても、赤銅色の月がぼんやりと見えます。これは、太陽の光が地球の大気を
通る時に、波長の長い赤い光だけが大気を通り抜けうっすらと月を照らすためです。
月食は、年に1、2回ぐらいしか起きないめずらしい現象ですが、地球の夜の地域ならどこからでも月食を
観測することができます。
【2018年1月31日の皆既月食の姿】
1月31日の皆既月食は久しぶりに全過程が見られる好条件の月食でしたので非常に楽しみにしていましたが、
寒波の影響で猪名川天文台のある大野山の山頂はその前の週末に雪がつもってしまい、皆既月食の当日は天文台に行くことができませんでした。
仕方がないので、猪名川町の総合公園(ふれあい公園)で皆既月食を観察することにしました。
月食の開始直前まで晴れていたのに、月が欠けるに従って雲が広がり始め皆既食が始まる頃には空一面に雲が広がり雲を通してかすかに見える程度でした。
それも次第に雲が濃くなり食の最大の頃には完全に見えなくなってしまいました。

2018年1月31日の皆既月食
【撮影】 長濱辰夫
【日時】 2018年1月31日21:53
【望遠鏡】f:980mm F:9.3
【撮影条件】ISO800 露出1秒 (トリミングしています)
【撮影地】 加西市小印南町
2018年1月31日の皆既月食の様子
【撮 影】 畑田尚起
【日 時】 2018年1月31日 22:06〜22:21
【撮影地】 猪名川町総合公園(ふれあい公園)
【カメラ】 Canon EOS Kiss X6i
【レンズ】 Canon EF-S55-250mm f/4-5.6 IS II
【焦点距離】250mm
【絞り値】 f/5.6
【露出時間】2秒
【ISO】 ISO-3200
【フィルタ】なし
【備 考】 5秒間隔で撮影した200枚から動画作成
【2017年8月8日の部分月食の姿】
台風5号の通過直後であったので観望は絶望的と思われたのですが、
加西市では流れる雲の間から時折月が姿を見せはじめ、何とか食の最大付近で
写真に収めることができました。

2017年8月8日の部分月食の姿
【撮影】 長濱辰夫
【日時】 2017年8月8日3:23
【カメラ】CANON EOS kissX7 + CANON EFS55-250mm(250mm)
【撮影条件】ISO400 露出1/1250秒 (トリミングしています)
【撮影地】 加西市小印南町
【2015年04月04日の皆既月食】
2015年4月4日の月食は、19時15分ごろから欠け始め、およそ1時間40分後の20時54分から皆既食が始まります。
今回の皆既食の継続時間は13分間と非常に短く21時6分には月の左上方向から輝きを取り戻しはじめます。
皆既食中の月はもともと赤銅色で暗く見えますが、高度は30度以上ありますので観察するには好条件です。
部分食の終わりは22時45分で、3時間半におよぶ月食が終了します。
4月4日の部分月食の予報
半影食のはじめ : 17時59.7分
月の出 : 18時12分
部分食のはじめ : 19時15.4分
皆既食のはじめ : 20時54.2分
食の最大(食分1.005): 21時00.2分
皆既食の終わり : 21時06.4分
部分食の終わり : 22時45.1分
半影食のおわり : 00時00.8分

月が地球の影を通過する様子

猪名川町での皆既月食の見え方
【2015年4月4日の皆既月食の様子】
4月4日の皆既月食は、猪名川町では曇天のため見ることができませんでした。
【2014年10月08日の皆既月食】
2014年10月8日は、水曜日で猪名川天文台はお休みでしたので、猪名川町立松尾台小学校で実施された皆既月食観望会にて皆既月食の経過を撮影しました。
欠けはじめには、雲がたくさん湧き上がり一時はどうなることかと思いましたが、皆既に向けて次第に雲がなくなり、見事な快晴で皆既月食を観察することができました。
動画が表示されない場合はこちらをクリック。
【2012年06月04日の部分月食】
6月4日に起こる部分月食は、猪名川町では月が欠けた状態で月が昇ってくる月出帯食となります。
月は右下が次第に欠けて行き、20時3分に食分0.376の最大食をむかえます。
その後再び月の欠けが戻り、21時7分に月食が終了します。
6月4日の部分月食の予報
半影食のはじめ : 17時46.5分
部分食のはじめ : 18時59.3分
月の出 : 19時00分
食の最大(食分0.376): 20時03.2分
部分食の終わり : 21時07.1分
半影食のおわり : 22時19.9分

月が地球の影を通過する様子

猪名川町での部分月食の見え方
【2012年6月4日の皆既月食の様子】
6月4日の皆既月食は、猪名川町では曇天のため見ることができませんでした。
【2011年12月10日の皆既月食】
2011年は、月食が2回あります。その第2回目が、12月10日〜11日にかけて起こります。
月食は太陽・地球・月が一直線に並ぶ満月の際、地球の影に月が入り込むことによって起こります。
今回の月食では、月が地球の本影の南よりを通過します。最大の食分は1.110と、地球の影に月がすっぽりと隠れる皆既月食となります。
今回の皆既月食は天頂付近で全経過を見ることができ、最良の条件で観察することができます。
前回は2011年6月16日の明け方でしたが、曇天の為見ることはできませんでした。
次回の皆既月食を見ることができるのは2014年10月8日の宵です。
12月10日の皆既月食の予報
半影食のはじめ : 20時31.8分
部分食のはじめ : 21時45.4分
皆既食のはじめ : 23時05.7分
食の最大(食分1.110): 23時31.8分
皆既食の終わり : 23時58.0分
部分食の終わり : 01時18.3分
半影食のおわり : 02時31.7分

月が地球の影を通過する様子
【2011年12月10日の皆既月食の様子】

【撮影】 長濱辰夫
【日時】 12月10日23時27分
【望遠鏡】f:700mm F:6.7
【カメラ】EOSkissDN
【撮影条件】ISO400 露出2秒 (トリミングしています)
【2011年06月16日の皆既月食】
2011年は、皆既月食が2回あります。その第1回目が6月16日の夜明け前に起こります。
この月食では、月が皆既になった直後に月が沈んでしまう「月没帯食」となります。
月の高度と薄明により、皆既月食がどのように見えるかが非常に楽しみです。
なお、2回目は12月10日(土)です。
6月16日の皆既月食の予報
半影食のはじめ : 2時23.1分
部分食のはじめ : 3時22.6分
皆既食のはじめ : 4時22.1分
食の最大(食分1.705): 5時12.6分
皆既食の終わり : 6時03.0分
部分食の終わり : 7時02.6分
半影食のおわり : 8時02.2分

月が地球の影を通過する様子
猪名川町では、部分食の始まりの高度が13度程度、皆既食の始まる4時22分ごろでは、高度が4度程度になります。
月没が4時43分ごろですので、西の空が開けた場所で観察する必要があります。

猪名川町での皆既月食の見え方
【2011年6月16日の皆既月食の様子】
6月16日の皆既月食は、猪名川町では曇天のため見ることができませんでした。
【2010年12月21日の皆既月食】
2010年は、月食が3回あります。その第3回目が12月21日の宵に起こります。
この月食では、月が地球の本影の北よりを通過します。
最大の食分は1.261と、地球の影に月がすっぽりと隠れる皆既月食となります。
猪名川町の月の出は16時46分ごろで、皆既食の始まりは16時40分ですので、月が地平から昇るときには既に皆既食となっています。
12月21日の皆既月食の予報
半影食のはじめ :14時27.7分
部分食のはじめ :15時32.3分
皆既食のはじめ :16時40.4分
月の出 :16時46分
食の最大(食分1.261) :17時17.0分
皆既食の終わり :17時53.6分
部分食の終わり :19時01.7分
半影食のおわり :20時06.1分

月が地球の影を通過する様子
猪名川町では、月が地平から昇るときには既に皆既食となっています。
皆既は、月の出から17時54分まで続きますが、高度は皆既の終わりの時点で11度程度ですので皆既月食を見るためには、
東の空が地平付近まで開けていることが条件となります。
皆既月食に向けて、事前に東の空が開けているところを探しておきましょう。

猪名川町での皆既月食の見え方
【2010年12月21日の皆既月食の様子】
12月21日の皆既月食は、猪名川町では雨のため見ることができませんでした。
【2010年06月26日の部分月食】
2010年は、月食が3回あります。その第2回目が6月26日の宵に起こります。
この月食では、月が地球の本影の南側を通過します。
最大の食分は0.542と、月の半分以上が欠ける部分月食となります。
なお、3回目は12月21日(皆既月食)です。
6月26日の部分月食の予報
半影食のはじめ :17時55.5分
部分食のはじめ :19時16.5分
食の最大(食分0.082):20時38.5分
部分食の終わり :22時00.3分
半影食のおわり :23時21.4分

月が地球の影を通過する様子
猪名川町では、月の出とほぼ同時にかけ始め、食の最大となる20時38分ごろは、高度が13度程度になります。
食の終わりの22時ごろでも高度は23度程度ですので、東の空が開けた場所で観察する必要があります。

猪名川町での部分月食の見え方
【2010年06月26日の部分月食の様子】
6月26日の部分月食は、猪名川天文台では雨のため見ることができませんでした。
【2010年01月01日の部分月食】
2010年は、月食が3回あります。その第1回目が1月1日の夜明け前に起こります。
この月食では、月が地球の本影の北側をかすめて通過しますので、最大の食分はわずか8%だけで、
月の左下が、わずかに欠けて見えます。2010年最初の天文現象である部分月食をぜひとも早起きをして観察しましょう。
なお、2回目の月食は6月26日(部分月食)、3回目は12月21日(皆既月食)です。
1月1日の部分月食の予報
半影食のはじめ :2時15.3分
部分食のはじめ :3時51.6分
食の最大(食分0.082):4時22.7分
部分食の終わり :4時53.8分
半影食のおわり :6時30.1分

月が地球の影を通過する様子
【2010年1月1日の部分月食の姿】
帰省先の実家の庭で手持ちカメラで撮影しました。
雲が多く一瞬雲の切れ間からのぞくいた月の姿を撮影することができました。
思った以上に欠けて見えました。

2010年1月1日の部分月食の姿
【日時】 2010年1月1日4:37
【撮影地】 奈良市八条1丁目
【カメラ】 DMC-FZ7
【撮影条件】 ISO100 F3.2 1/800秒 中央部をトリミング
【2007年08月28日の皆既月食】
8月28日に、2004年5月5日以来、およそ3年ぶりの皆既月食が起こります。
今回の月食は、すでに欠け始めた状態で月が昇る月出帯食となります。
皆既食は18時52分に始まり、食の最大は19時37分、そして20時22分に終わります。
この間約1時間半の間もの間、神秘的な赤銅色の月を見ることができます。
部分色は21時23分に終わり、22時22分には半影食が終わります。

月が地球の影を通過する様子
今回の月食は月が欠けたまま昇り、まもなく皆既月食が始まります。
皆既中は、月の高度がおよそ5°〜20°と低いので、大気に減光されて意外と暗く見えるかもしれませんが、
高度が上がるにしたがって、赤銅色の月の色が変化する様子を観察するのもよいでしょう。
できるだけ長い時間皆既月食を楽しむためには、東の空の視界が低空まで良く開けた場所で見るようにしたいものです。

東空の月食の見え方
【2007年8月28日の皆既月食の様子】

【2005年10月17日の部分月食の姿】
薄雲の間から時折のぞく部分月食の月の姿を手持ちのカメラで撮影したのでピンボケです。

2005年10月17日の部分月食の姿
【日時】 2005年10月17日21:12
【撮影地】 猪名川町伏見台
【今後の月食スケジュール】
2018年01月31日 皆既月食
2018年07月28日 皆既月食(月入帯食)
2019年07月17日 部分月食(月入帯食)
2021年05月26日 皆既月食(月出帯食)
2021年11月19日 部分月食(月出帯食)
2022年11月08日 皆既月食
戻る
|